4.五感を使って行動力を高める(味覚)

みなさん、こんにちは。

メンタルトレーナーの林史桜です。

 

身近なものをメンタルトレーニングに応用する事例をお伝えします。

メンタルは自分の意志で「使うもの」。

今日は「好きなものを味方にするヒント」です。

 

今日の朝食は昨夜の残りのチャーハン。

いや、残りでなく、「わざわざ残しておいたもの」です。

 

今朝ウォーキングに行く前にささっと食べられるよう、チンするだけで食べられる朝食をゆうべ確保しておいたのです。

 

ウォーキングを再開して2日目。

これを習慣化するためには、ウォーキングに行く前の行動、

服を着替えるとか、朝食を作る、というところで「やるのが面倒くさい」状況を作らないのが「自分を動かすポイント」だからです。

 

朝起きてやることのハードルが高い時、起きるのが楽しみになるように戦略として、ワクワクする朝ごはんのメニューを決めておくこともありました。

 

明日の朝は、ワッフルにベーコンエッグ、私ってオシャレだなあ、なんて。

 

でも最近はこういう感覚を忘れていました。

再開しよう!

仕事の都合ですっかり夜型になってしまったけれど、元々私は朝型なのだから。

朝と両思いの私に戻ろう!

 

話がすっかりそれました。

 

今朝食べたチャーハンを作ったのは夫。

一口食べて「ん?」と思いました。

何か隠し味がある。

「・・・・・」

「!!」

「山椒(さんしょう)だ!」

「このピリッと感は山椒のものだ!」

 

私は山椒の「ピリッと感」が好きです。

しびれる辛味というのでしょうか。

 

山椒と言えば、昔、母が自家製のぬかみそに山椒の実を入れていたのを思い出します。

毎年季節になると市場に行く途中の道端に行商のおばちゃんが枝付きの山椒を売りに来て母がそれを買っていました。

 

母と話しながら枝から一粒一粒、山椒の実をちぎるのが楽しいひと時でした。

「ぬかみそは山椒を入れるのがコツなんよね。お母さんのぬかみそ、おいしいやろ」

実をちぎりながら誇らしげに、母は毎年同じことを言いました。

 

ちなみに私は福岡県北九州市出身ですが、北九州ではサバは味噌煮ではなく、「ぬかみそだき」です。

 

サバのぬかみそだきは私のソウルフード。

 

ぬかみそを入れて炊くから、ぬかみそに入っている山椒の実も入っていて、プチっと噛むとピリッと辛くて、「当たり!」という感じ。

 

だから山椒の味を感じると、一気に懐かしい子どもの頃の感覚がよみがえります。

 

夫の隠し味のおかげで、思いがけず子どもの頃の温かく安心した気持ちを思い出しました。

 

ではここで、好きな食べものから考えるメンタルの使い方を3つ。

 

1.自分を動かす原動力に使う

行動のきっかけを好きなものと結びつけると行動のハードルが下がります。

ハードルはとにかく下げて、楽に行動できる環境を作りましょう。

 

2.好きな理由を考えてみる

「好き」の中には、特別な何かがかくれています。

好きになったきっかけや、まつわる思い出を思いおこしましょう。

忘れていたプラスの感情が出てきて、行動することが楽になるかも知れません。

 

3.自分が大切にしてきたことを考える

私の場合は、山椒のしびれるような「ピリッと感」が好きでした。

パッと電気がつくというか、「気づき」を連想するからです。

そういえば、私はこうだったじゃないか!

 

人生の中で大切にしてきたこと、すっかり置き去りにしていることもある。

そんな時はうまく行動できずに、自己否定したり、環境を恨んだりする。

 

今の行動や担当している仕事を自分が大切にしてきたことと結びつけると意味が変わります。

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